今回は誰もが知っているハワイの代表曲、「アロハ・オエ/aloha oe」のソロギターに挑戦してみましょう。ハワイに行ったことがある方は、「アロハ・オエ」を聴くとハワイの情景が思い出すのではないでしょうか。
やはりハワイといえばウクレレ。「アロハ・オエ」はソロウクレレアレンジが多いのですが、アコースティックギターでのソロギターアレンジにおいても、ソロウクレレに劣ることなくアコギ特有のサウンドが生きる1曲です。
それでは簡単コード進行で、tab譜と楽譜を解説しながら進めていきます。まずは曲のキーとコード進行を、譜面を使いながらメロディと共に確認していきましょう。
「アロハ・オエ」コード&メロディ
アレンジ構成は4/4(四分の四拍子)で、曲のキーはCメジャーで32小節です。8小節区切りで1セクションとなっています。
16小節目までがAセクション、17小節目から32小節目までがBセクションです。セクションごとに繰り返しのメロディもありますが、ギター初心者の方でも見やすいよう反復記号は付けずに、そのまま続けて譜面化しました。
ⅠM7 | CM7 | T |
Ⅱm7 | Dm7 | SDⓢ |
Ⅲm7 | Em7 | Tⓢ |
ⅣM7 | FM7 | SD |
Ⅴ7 | G7 | D |
Ⅵm7 | Am7 | Tⓢ |
Ⅶm7♭5 | Bm7♭5 | Dⓢ |
*ⓢ・・・代理
*T・・・トニック(安定)
*SD・・・サブドミナント(少し不安定)
*D・・・ドミナント(不安定)
コード進行の中でダイアトニックコードにはない、ノンダイアトニックコードの7thコードがあります(D7、C7)。これらは次のコードへ、セカンダリードミナントをしています。まずは「アロハ・オエ」のメロディを、フィンガーピッキング(指弾き)で弾いてみましょう。
それでは続いて、コード進行を元に、ベース音となるルート音を付け足していきます。
「アロハ・オエ」メロディにベース音を付け足す
tab譜を見てもらうとわかる通り、ベース音となるルート音を付け足すことによって自ずと左手の指使いも見えてきます。ソロギターが初めての方は、こちらの<メロディ+ベース音>から練習してみてください。
「アロハ・オエ」運指ポイント
Cコードの箇所では、5弦3フレットを左手薬指、2弦1フレットを人差し指、2弦3フレットを小指で押さえます。
Fコードの箇所では、6弦1フレットを左手親指で握り込むように押さえ、3弦2フレットを中指、2弦1フレットを人差し指で押弦。
Gコード、G7コードの箇所では、6弦3フレットを左手薬指、3弦2フレットを中指、2弦1フレットを人差し指、2弦2フレットを中指、3フレットを小指、1弦1フレットを人差し指で押弦。
D7コードの箇所では、4弦は開放、3弦2フレットを左手中指、2弦1フレットを人差し指、2弦3フレットを小指で押弦。
それでは最後に、コードトーンを付け足していき、ソロギター全体を少し豪華にしていきます。
「アロハ・オエ」ソロギター完成型TAB
*目標テンポ80
こちらが簡単アレンジ、「アロハ・オエ」ソロギターTAB譜となります。アコースティックソロギターにおいて厳密に指使いはきまっておりませんが、4本の弦を同時に弾くフレーズは、一番上の弦を右手親指、残りを上から順に、人差し指、中指、薬指でピッキングします。
「アロハ・オエ」ソロギター演奏ポイント
まずFコードの箇所ですが、6弦1フレットを左手親指で握り込むように押さえ、4弦3フレットを薬指、3弦2フレットを中指、2弦1フレットを人差し指、1弦1フレットも同じく人差し指で押弦。
18小節目と26小節目のFコードでは、6弦1フレットを左手親指、5弦3フレットを薬指、4弦3フレットを小指、3弦2フレットを中指で押弦です。
次にC7コードの箇所です。こちらは6弦ミュートで、5弦から1弦を同時に弾きます。この時は強く弾かずに、あくまでも伴奏のつもりで軽やかに弾いてください。3弦3フレットは左手小指で押さえます。
おわりに
今回の「アロハ・オエ」ソロギターでは、ギター初心者の方でもアコギで弾けるようにアレンジしてあります。アレンジのクセは強くないので、物足りない方はここからさらに自分流のアレンジを付け加えてみてください。