【アメイジング・グレイス】ソロギターTAB譜&楽譜

ソロギターに適したアコギとクラシックギター

今回は讃美歌として有名な、「アメイジンググレイス」の簡単ソロギターアレンジを、tab譜と楽譜と共にしていきます。「アメイジンググレイス~Amazing Grace~」は、世界中で数々の偉大なアーティストたちが歌ってきた伝統的な1曲です。

それでは、骨組となる曲のキーとコード進行からチェックしていきましょう。

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『アメイジンググレイス』ギタリストマッスル出版

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「アメイジンググレイス」コード進行

(3/4)
|N.C |C    |      |F    |C    |
|C    |      |G    |      |

|C    |C7   |F    |C    |
|C    |Am  G|F    |C    ||

3/4(四分の三拍子)で、曲のキーはCメジャーでアレンジしています。
*Cメジャーダイアトニックコード
ⅠM7 CM7 T
Ⅱm7 Dm7 SDⓢ
Ⅲm7 Em7 Tⓢ
ⅣM7 FM7 SD
Ⅴ7 G7 D
Ⅵm7 Am7 Tⓢ
Ⅶm7♭5 Bm7♭5 Dⓢ

*ⓢ・・・代理
*T・・・トニック(安定)
*SD・・・サブドミナント(少し不安定)
*D・・・ドミナント(不安定)

コード進行の中に、ダイアトニックコード以外のノンダイアトニックコードのC7が出てきていますが、こちらは次のコードのFコードへ行くためのドミナントコードです。

つまり一時的にCコードがFメジャーキーのⅤ7とになり、セカンダリードミナントしています。Cコードにm7thを付け加えることで、切なさをよりいっそう感じられるのではないでしょうか。

小節数は、初めのN.C(ノンコード)を含めて17小節です。メロディが1拍目より前から始まっていますので、N.Cとしました(1拍目より前からメロディが始まることを「アウフタクト」と呼びます)。

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「アメイジンググレイス」メロディライン

続いてメロディラインをタブ譜と楽譜でチェック。まずは「アメイジンググレイス」のメロディを、フィンガーピッキング(指弾き)で弾いてみましょう。

メロディラインは簡単かつシンプルですが、16分音符が出てきています。はじめは16分音符をしっかりと捉えることを意識してください。

メロディは1~3弦の使用です。右手の指使いに特にこだわったプレイスタイルが無い方は、3弦を人差し指、2弦を中指、1弦を薬指で捉えながら弾いてみてください。

それでは次にコード進行を元に、ベース音となるルート音を足していきます。

「アメイジンググレイス」メロディにベース音を付け足す

tab譜を見てもらうとわかる通り、ベース音となるルート音を付け足すことによって自ずと左手の指使いも見えてきます。ソロギターが初めての方は、こちらの<メロディ+ベース音>から練習してみてください。

まずはベース音を押さえる左手の指をチェックしてみましょう。Cコードの小節では、5弦3フレットのルート音は左手薬指で押さえましょう。
メロディラインの2弦1フレットは人差し指、2弦3フレットは小指、1弦3フレットは小指で捉えます。

Fコードの小節では次の動作が取りやすいように、6弦1フレットを左手親指で握り込むように押さえましょう。メロディラインの3弦2フレットは中指、1弦1フレットは人差し指で押弦。

Gコードの小節では、6弦3フレットを左手薬指、2弦と1弦の3フレットを押さえる時は小指で捉えます。

それでは最後に、コードトーンを付け足していき、ソロギター全体をもう少し豪華にしていきます。

「アメイジンググレイス」完成型ソロギターTAB

*目標テンポ60

こちらが簡単アレンジ「アメイジンググレイス」ソロギターtabとなります。アコースティックソロギターでは厳密に指使いはきまっておりませんが、4本の弦を同時に弾くフレーズは、一番上の弦を右手親指、残りを上から順に、人差し指、中指、薬指でピッキング。

Cコードの小節では、ローポジションのCコードを押さえたまま、左手小指だけを動かしメロディを捉えます。

7小節目では、Gコードのコードトーンでアルペジオ。

C7の小節では、左手小指でm7thの音の3弦3フレットを押さえ、次の2弦3フレットも小指だけを動かし押弦。

Fコードの小節で、メロディが2弦1フレットの後に3弦2フレットを弾くフレーズは、3弦2フレットを弾くと同時に3弦2フレットを弾く右手中指で触れて、2弦の音をミュートします。初めはゆっくりでいいので、タブ譜をなぞってみてください。

アレンジポイント

ソロギターのアレンジについて「どういう風にアレンジを取り入れればいいのか」と質問を受けることもしばしばあるのですが、最終的には自分がイメージするソロギターサウンドを再現できるようにアレンジすることが重要です。

そのためにも様々なフィンガーテクニックの習得や、原曲を細部まで聴いてみたり、ソロギターやアコースティックギターが主体となる音楽を研究することが、自分の経験値として徐々に積み重なってきます。

今回は試しに、「アメイジンググレイス」簡単ソロギターのエンディング部分をさらにアレンジしてみましょう。もちろん、全体的にコードトーンのアルペジオを増やすなどのアレンジをしてみても良いです。

例として、最後の4小節エンディング部分に注目してみましょう。コード進行は<C→Am→G→F→C>となっています。

ベース音がAmコードのラからFコードのファに向けて徐々に下降していっています。この動きをクリシェと呼びます。ここではさらに強調したクリシェの動きを取り入れていきましょう。

まずFコードのファからCコードのドまで、間にあるCメジャースケール音ではミ・レ、と2つの音があります。この2つの音を、下降するクリシェフレーズとして取り入れてみました。

Fコードの小節を見てください。3拍目で4弦3フレットのファ、4弦2フレットのミ、4弦開放のレに下降するフレーズを取り入れ、最後のCコードでは5弦から2弦までを弾き直して終わるという形にしてみました。

4弦3フレット、2フレット、開放は、右手親指だけで4弦を弾きましょう。もしくは4弦3フレットを弾いて、そこからプリングで弾いてもOK。

ここでは、こういうアレンジのアプローチがあるということを知っていただければ良いので、こちらのフレーズは取り入れなくても良いです。

おわりに

今回の「アメイジンググレイス」簡単ソロギターはどうだったでしょうか。世界的にも讃美歌として有名な楽曲ですので、ぜひチャレンジしてみてください。とくにソロギター初挑戦の曲としても、テンポがゆっくりとした曲なのでおすすめです。

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