今回はギターで、ブルース進行のバッキングトラックを弾いてみましょう。アコースティックギターまたはエレキギター、どちらでもかまいません。TAB譜付きのエクササイズ・フレーズ集と合わせてご紹介していきます。
|A7 |D7 |A7 | |
|D7 | |A7 | |
|E7 |D7 |A7 |E7 ||
「マッスル・ブルース」/ギタリストマッスル出版
■弾き語り・ソロギターJ-POP楽譜集はこちら
【ギタリストマッスル出版】
ブルース・バッキング基本型TAB譜
今回はブルース進行をパワーコード(ルート+5th)で弾いてみましょう。リズムパターンは8ビート・シャッフルです。
ピッキングパターンはダウンアップ、またはダウンピッキングだけでもかまいません。フィンガーピッカーの方は、サムピックを使って弾くのも良いでしょう。右手親指では表現しづらい、パワフルなサウンドで演奏できます。

パワーコードで弾くA・ブルース
まずはパワーコードだけで弾く、Aブルース・バッキングです。出てくるコードはA7・D7・E7コード。3つのコードとも開放弦を使用して弾きます。
右手でミュートを取り入れながら弾くのもおすすめです。2小節目のD7は省略され、A7になっている進行も多々あります。
6th音を入れたブルース・バッキング
続いては、パワーコードに6th音を取り入れたブルース・バッキングです(2フレットは左手人差し指、4フレットは薬指で押弦)。そしてエンディング部分2小節では、Aのベース音から6弦開放のEまでクリシェで下降。E7の小節では、2拍目の裏でE7(9)。ここではE7(9)コードですが、E7コードまたはE7(#9)コードなどを取り入れてもOK。
7th音を入れたブルース・バッキング
最後は7th音も取り入れたブルース・バッキングです。5フレットは左手小指で押弦します。エンディング部分では5弦開放のAを弾いたあとに、1弦5フレットを基軸とした3連符のフレーズです。こちらのフレーズもクリシェで下降。
ブルースのエンディングをアレンジ
ブルースのイントロ・エンディングパターンはたくさんあります。もちろん最初はコピーでいいのですが、ゆくゆくはぜひ自作のパターンを考えてみてください。
例えば上記でご紹介したエンディングパターンで、5弦開放のAを弾いた後、2弦8フレットではなく3弦8フレットから下降フレーズを弾いてもよいのです。とくに3弦8フレットの音は、Aブルースに対して♭5の音にあたりブルージィな雰囲気を醸し出してくれる音です。

おわりに
「マッスル・ブルース」/ギタリストマッスル出版
■弾き語り・ソロギターJ-POP楽譜集はこちら
【ギタリストマッスル出版】
今回はすぐに弾ける、ブルース・バッキングを解説しました。A・ブルースが弾ければ、すぐに誰かとセッションすることも可能です。とくにアドリブを上達したい方には、ブルースはうってつけの教材。
また自分で録音して自宅セッションも可能なので、ぜひブルース進行をマスターしましょう。