カノンコード進行の生みの親、ヨハン・パッヘルベルが1680年付近に作曲した「カノン」のソロギターに挑戦してみましょう。
「カノン」は現代においても世界中で愛される曲の1つであり、卒業式や結婚式などのお祝い事にはBGMとして多くの場所で流れております。
それではtab譜と楽譜から、曲のキーとコード進行を確認してみましょう。

「カノン」ソロギターTAB譜&楽譜
*目標テンポ65
4/4(四分の四拍子)の17小節アレンジで、キーはCメジャーです。
ⅠM7 | CM7 | T |
Ⅱm7 | Dm7 | SDⓢ |
Ⅲm7 | Em7 | Tⓢ |
ⅣM7 | FM7 | SD |
Ⅴ7 | G7 | D |
Ⅵm7 | Am7 | Tⓢ |
Ⅶm7♭5 | Bm7♭5 | Dⓢ |
*ⓢ・・・代理
*T・・・トニック(安定)
*SD・・・サブドミナント(少し不安定)
*D・・・ドミナント(不安定)
コード進行はカノン進行。
<C→G→Am→Em→F→C→F→G>
ダイアトニックコードの、<Ⅰ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅲ→Ⅳ→Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ>の繰り返しになります。今回の「カノン」簡単ソロギターアレンジでは、カノンコード進行が4回繰り返されるアレンジです。それでは、この4つのセクションを解説していきます。
「カノン」ソロギター/セクション1
まずは初めの4小節です。ただコードを弾くのではなく、メロディ部分の音符に意識を持ちながら弾いてみましょう。
メロディは、<ミ→レ→ド→シ→ラ→ソ→ラ→シ>と動いています。このメロディの動きがコードに埋もれることなく、強調させなが弾くことがポイントです。
「カノン」ソロギター/セクション2
続いてセクション2です。Cコードの箇所で、ベース音の5弦3フレットは左手薬指で、同じくGコードのベース音6弦3フレットも左手薬指で押さえます。
3小節目、Fコードのベース音は4弦3フレットにありますが6弦1フレットに変えてもOK。
Fコードでの6弦1フレットを押さえる時は、左手人差し指で押さえても、握り込むように左手親指で押さえてもどちらでもOKです。
「カノン」ソロギター/セクション3
セクション3では、皆さんに馴染み深いフレーズが登場します。16分音符も登場しメロディの変化がとても多いセクションですが、ベース音を途切れさせないことに注意しましょう。
セクション3での3小節目Cコード箇所では、ベース音を押さえている5弦3フレットと、メロディ部分での5弦3フレットが重なるシーンがあります。譜面上ではベース音は休符となっていますが、目標は2度目の5弦3フレットを弾いたあともベース音としてキープしましょう。
メロディ部分での1弦と2弦の1フレットは左手人差し指、3弦と4弦の2フレットは中指。そして1弦と2弦、4弦と5弦の3フレットは薬指で押さえます。
「カノン」ソロギター/セクション4
最後にセクション4です。セクション3から変化したメロディラインとなっています。
セクション3と同様に4弦を使ったメロディの変化が多数ありますが、ベース音を弾いている弦に触れてしまい音が途切れないように注意しましょう。
おわりに
今回の「カノン」簡単ソロギターでは、メロディの動きが多く苦戦する方もおれるかもしれません。ですがゆっくりのテンポから始めて、メロディラインを口ずさめるくらい覚えてしまえば決して難易度の高いソロギターではありません。
世界中で愛される「カノン」のソロギターに、ぜひチャレンジしてみてください。