Cubaseでギターを録音する手順

DAWでアコギを録音するミュージシャン

今回はCubaseを使って、ギターを録音する手順について解説します。Cubaseをインストールしたばかりの方は、ぜひご覧ください。もちろんギターだけではなく、他パートにも有効な手順です。

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Cubaseで録音する方法

■STEINBERG(スタインバーグ)/UR22C オーディオインターフェイス 32bit/192kHz

それでは、パソコン・オーディオインターフェース・ギターの準備が完了しましたら、Cubaseを起動しましょう。

ここで使用するオーディオインターフェースは、UR22-Cです。オーディオインターフェースにURシリーズをお使いの方は、専用ドライバーのインストールをお忘れなく。

■コンデンサーマイクでアコギの音を収音する方は、マイクとオーディオインターフェースをXLRケーブルでつなぎ、「+48V」スイッチをON。エレキギターまたはエレアコでライン録音をする方は、ギターとオーディオインターフェースをシールドでつなぎ接続。

Cubaseを立ち上げたら「Empty」を選択

まずCubaseを立ち上げたら、「その他」→「Empty」を選択し「作成」をクリック。これで新規の空ファルダが作成されます。

Cubase「スタジオ設定」

新規ページが開いたら、画面上記の「スタジオ」→「スタジオ設定」をクリック。新たに「スタジオ設定」ページが立ち上がります。

続いてオーディオインターフェースを有効にするため、「VSTオーディオシステム」→「ドライバー欄」からオーディオインターフェースの名前を選択し「OK」をクリック。これで接続したオーディオインターフェースが有効になります。

Cubase「メトロノーム設定」

続いてメトロノームを有効にして、任意のテンポに設定。画面右下の「e」ボタンをクリックすると、「メトロノーム設定」が開かれます。「メトロノームクリックを有効化」にチェック。「カウントイン中のクリック」(停止モードから実際に録音が開始されるまでの間に再生されるクリック)は、必要な方はチェックを入れてください。

そしてクリックを有効にし、画面右下に目的のテンポ数を入力しましょう。

また「メトロノーム設定」→「クリック音」にて、クリック音のボリュームを調性可能。「Hi」は小節の頭拍(1拍目)、「Lo」は頭拍以外(2・3・4拍目)を指します。「Hi」を大き目に設定することで、演奏がしやすいと感じる方も多いかと思います。

Cubase「オーディオトラックを追加」

続いて、トラックリストに新規オーディオトラックを追加します。上記メニューの「プロジェクト」→「トラックを追加」→「Audio」をクリック。そうすると「トラック追加」設定画面が立ち上がります。

構成が「Mono」(モノラル)になっていることを確認し、「トラックを追加」をクリック。シンセサイザー、キーボード以外の楽器は「モノラル」となります。

Cubase「録音可能ボタン」と「モニターボタン」を確認し録音スタート

トラックリストにオーディオトラックが追加されたら、「録音可能ボタン」がONになっていることを確認。また「スピーカーアイコン」をONにすると、録音中のプレイをモニターできます。

録音の準備が整ったら、画面下の「録音開始ボタン」をクリックしレコーディングを開始してください。レコーディングが終了したら、「スピーカーアイコン」をOFFにし、録音したサウンドを確認しましょう。

録音時にはSN比を稼ぐため、なるべく大きな音量で録音します。大きすぎてクリップをおこしてしまわぬよう注意も必要です。オーディオインターフェースの「INPUT GAIN」を微調整してください。

またタイムライン上部にカーソルを合わせ、ドラッグしたまま上下に動かすことでタイムラインの拡大・縮小をコントロールできます。

■SN比とは信号(Signal)と雑音(Noise)の比率(元の信号に対して、機器を通過することによって生じる雑音の比率)。
■エレキギター・エレキベースをライン録音する方は、UR22-Cの「HI-Z」ボタンをON。
■オーディオインターフェースにある「MIXつまみ」と「PHONESつまみ」を12時の方向から調整し、録音中のサウンドとクリック音の聴こえ方を設定。

Cubase「タイムライン削除または一部を削除」

続いて、録音してみたがやり直したいという時は、上記のツール選択から「消しゴムアイコン」を選択しタイムラインをクリックします(イベント上(タイムライン)で右クリックからも、ツールを選択することが可能)。

また一部箇所だけ削除したいという方は、ツールから「ハサミ」を選択し「クオンタイズ値」を任意の数値に設定した上で、タイムライン上で細かく分割してから削除することが可能です。

Cubase「書き出し」

続いて、録音したデータの「書き出し」です。小節数部分をドラッグすることで範囲指定をし、上記メニューの「ファイル」→「書き出し」→「オーディオミックスダウン」をクリック。新たに「オーディオミックスダウン書き出し」詳細設定画面が開かれます。

続いて「ファイル名」を入力し、ファイルタイプを選択します。とくに指定がない方は、「Wave」ファイルのまま「オーディオを書き出し」をクリックし書き出します。

書き出したファイルに「音が出ない・ノイズが入る」など不都合が出る場合は、パソコンのCPUが処理に追いつかないため起こるトラブルです。この場合は「実働時間で書き出し」にチェックを入れてください。

Cubase「保存」

そして最後は保存です。上記メニューの「ファイル」→「保存」で完了します。初めて保存する場合は「名前をつけて保存」を選択し、わかりやすいようにしておきましょう。録音作業と一旦中止する時や、明日に持ち越す場合などに有効です。

おわりに

今回はCubaseを使って録音する手順を、一通り解説しました。初めてCubaseを触る方は覚えることが多く大変かもしれませんが、日々触れ合うことで次第に作業スピードも速まってきます。

また録音し聴き返すことで、自分の演奏の特徴や弱点が発見できることもあるかもしれません。ぜひ自分の演奏を録音し、作品として残しましょう。