今回はDTM環境を揃えるにあたり、なるべく低予算・高コスパになるアイテムをご紹介します。これから宅録・DTMを始めたいという方は必見です。参考となる動画もありますので、ぜひ合わせてご覧ください。
低予算・高コスパで揃えるDTM機材
お時間ある方は、まずこちらの動画をご覧ください。ミュージシャンのSanjayさんが350ドルでミニマムスタジオを構築し、必要な機材類を解説する動画となっています。なんとパソコン代込み。
DTM機材内訳
Sanjayさんが購入した、DTM機材費の内訳はこのようになっています。
■オーディオインターフェース・・・「Behringer UM2
■スピーカー・・・「Mackie CR3
■MIDIキーボード・・・「ネクターSE25
■DAWソフト・・・「Cakewalk」無料
■その他フリープラグイン・・・(楽器音源・ピッチ修正ソフトなど)無料
(別途USBマイク・・・40ドル)
DTM制作過程
動画内では、実際にDTM環境で作成された音楽が流れます。曲はとてもキレイにまとまっており、トラック数は19だそうです。もちろん楽器の打ち込みやエフェクト類も使用。
Sanjayさんが使用したノートPCのスペックはこちらです。
操作は重かったようですが、SSDのおかげもあり無事完了したと動画ではいっています(HDDよりSSDのほうが高速)。続けてノートPCにメモリ8GBを追加したら、さらに快適になったとも発言。メモリ8GBは30ドルで購入。
Sanjayさんは8GBメモリを追加していますが、さらに予算を落とすには4GBを追加しデュアルチャンネルで可動させるという方法もあります。

低予算DTM環境/弾き語りシンガーの場合
続いてはSanjayさんが構築したミニマムスタジオを参考に、アコギ弾き語り系シンガーにおける低予算・最小スペックのDTM環境を考察していきましょう。

無料DAWソフト
まずはDAWソフトです。今回はSanjayさんと同様「Cakewalk」を選択。「Cakewalk」の最小システム要件から、お手頃の中古PCを選択します。
そして無料プラグインも多数ダウンロードできる世の中なので、必要なものだけダウンロードしておきましょう。
Sanjayさんが使用したピッチ修正ソフト:LIVE VOICE CHANGER

中古パソコン
そして今回選んだモデルが「DELL OptiPlex 3020 SFF i5」です。中古相場はおよそ12,000円。スペックはおおよそこのようになっています。
PCはノートパソコンではなく、デスクトップパソコンにしました。実はノートパソコンより、デスクトップのほうが性能から見ればコスパが良いのです。ではモニターをどうするかといいますと、自宅にあるテレビで代用します。テレビがない方は、別途およそ5000円で中古モニターを購入してください。
今回はたまたまDELL製のPCを選びましたが、同等スペックでは他社製品のものでももちろんOKです。もし予算に余裕がある方は、CPUが6世代以降のものを選びましょう。6世代以降ではメモリがDDR4となります(それ以前まではDDR3となり、DDR4との互換性はなし)。
また購入したパソコンがwindows10にアップデートされていない場合は、すぐにMicrosoft社のページ【ソフトウェアのダウンロード】でアップロードしましょう。

オーディオインターフェース&コンデンサーマイク
続いては、歌と楽器を録音するためのコンデンサーマイクとオーディオインターフェースです。パソコンとマイクを接続するためのオーディオインターフェースは、Sanjayさんが選んだものと同様「Behringer UM2」にします。およそ5,000円。
■audio technica AT2020:サウンドハウス
そしてコンデンサーマイクは、フラットな収音特性がある「audio technica AT2020」です。およそ10,000円。

スピーカーorヘッドフォン
■CLASSIC PRO CPH7000 密閉型モニターヘッドホン:サウンドハウス
最後はスピーカーまたはヘッドフォンです。理想は両方持っているといいですが、最終的にヘッドフォンで微調整することを考え、今回はヘッドフォンにします。周波数特性とお値段から考え、今回は「CLASSIC PRO CPH7000 密閉型モニターヘッドホン」を選択。およそ4,500円
弾き語りミニマムスタジオ総合計金額
今回弾き語りシンガーを想定した、ミニマムスタジオ総合計金額はこちらです。
■映像出力ケーブル・・・DisplayportからHDMIなど。約1,500円
■オーディオインターフェース・・・「Behringer UM2
■コンデンサーマイク・・・「audio technica AT2020
■ヘッドフォン・・・「CLASSIC PRO CPH7000
■DAWソフト・・・「Cakewalk」無料
■その他フリープラグイン・・・(ピッチ修正ソフトなど)無料
合計金額は、多少の誤差を見積もっても、およそ35,000円です。これで弾き語りの曲や、アコギまたは歌のデータを録音することが可能となります。これにMIDIキーボード「ネクターSE25」を付けると、およそ40,000円です。
とにかくお安く始めたいという方はぜひ参考にしてみてください。DTMに慣れてくればくるほど、もっと良い機材がほしくなってきます。
おわりに
今回はSanjayさんのYouTube動画を参考に、最小スペック・低コストのDTM環境について解説しました。
パソコンの扱いに慣れている方は、中古メモリを購入し、4GBから8GBへ拡張するのも良いでしょう。メモリ拡張後は、パソコンが一時起動しないこともあります。拡張する前に差してあるUSBや電源コードを抜き、ほこりを落とすこともお忘れなく。