アコギのEQ設定【DTM】

DAWのEQにて、不要な成分を探す手順

今回はDAWにて、アコースティックギターのEQ(イコライザー)設定について解説します。DTMを始めたばかりの方・EQの操作を知りたいという方は、ぜひご覧ください。

使用するDAWソフトはCubaseですが、もちろん他ソフトでも類似した操作となります。

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EQ(イコライザー)とは

まずEQとは「コンプレッサー」「ボリューム」と並んで、MIX作業の中心となる設定科目です。”EQ”という言葉は”イコライザー”の略で、特定の周波数を強調(ブースト)または減衰(カット)するエフェクトの事を指します。

人間の耳が聴き取れる周波数

周波数の単位はHz(ヘルツ)と表され、人間の耳は全ての周波数を聴き取れるわけではありません。人間が聴き取れる周波数の範囲を可聴域といい、低い音で20Hz・高い音で20kHzが聴き取れるといわれています(DAW上のEQ画面も、20Hzから20kHz前後が表示)。

また人間の耳には聴こえないほどの高い音を「超音波」、低い音を「低周波数」と呼ぶのです。

各帯域の担う特徴

そして大きく3つに分けると、20Hz~200Hzが低域・200Hz~3kHzが中域・3kHz以上が高域とされています。

20Hz~200Hz
低域には音の存在感・音圧感を担っている帯域。バスドラムやベースにはこの帯域の成分が多く含まれています。
200Hz~3kHz
中域は人間の耳が最も敏感な帯域。ボーカル・ギター・キーボードなど、様々な楽器がこの成分を多く含みます。アコギの場合、200Hz~600Hzには低音弦のサウンドやボディ鳴りなど。そして700Hz~1.5kHzにはサウンドの芯となる成分が含まれています。
3kHz以上
高域はサウンドの煌びやかさや空気感、音の抜けを担っている帯域。高域が少ない楽曲を聴くと、こもった印象を受けるかと思います。アコギの場合、1.5kHz以上ではピックや爪が弦と当たる音や歯切れが良くなる成分など。8kHz以上では、スチール弦特有の煌びやかさや空気感が含まれます。

EQ設定/Cubase

それでは、実際にDAW上(Cubase)でEQを操作していきます。DAWを立ち上げて、ギターを録音してみましょう。

EQを操作したいトラック

そして録音したチャンネルにある「e」ボタンをクリック。別画面が立ち上がるので、画面内の「EQ」をクリックしてください。

トラックを再生すると、画面上に波形が表示されます。

ローカットをして音をシャープにする

まずは超低域をメインに、大きくカットしてみます。低域側の横線をクリックし、下に移動させることで完了です。こちらはEQポイントをダブルクリック(またはON・OFFスイッチ)することで解除可能です。低域が多く含まれていたサウンドでは、ローカットをすることで一気にスッキリした印象になるでしょう。

また詳細設定にて「High Pass」を選択すれば、狙った周波数からローカットすることが可能です。

ローカットの度合いは、他のパートや演奏形態によって多く変化します。ギター単体による弾き語りやソロギターの場合、6弦が担う80Hz~150Hz帯域のカット度合いは、プレイヤーによって様々です。

不要な帯域ポイントを探す

続いては、不要な帯域を探す手順です。最初にポイントの幅を狭く設定します。次にEQを1ヵ所持ち上げてみましょう。そして持ち上がったポイントを左右に動かしてみてください。

明らかに耳障りなポイントや音割れが起こる箇所が見つかったら、幅を狭くしたままそのポイントを下げてみます。あまりに音量を下げてしまうと他の帯域や音色にも影響を及ぼす恐れがあるので、ちょうど良いポイントを見つけることが重要です。

おわりに

今回はアコギのEQ設定について解説しました。EQを操作するにあたって、何かとブーストする方に集中しがちですが、まずは不要な帯域のカットから始めてみましょう。

また録音環境によってサウンドも変化しますので、その都度メモリを変更しながら試してください。

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