【GLAMOROUS SKY】がカラオケ人気曲の理由とは

盛り上がっているライブ

今回取り上げる楽曲は、中島美嘉さんがNANA名義でリリースしているカラオケ不動の人気曲「グラマラススカイ」です。この曲は皆さんご存知の通り、映画「NANA」実写版の主題歌でもあり、中島美嘉さん本人も出演。

「グラマラススカイ」には、つい歌いたくなるような要素が様々つまっているのです。音楽理論初心者の方や、一般の方でもわかりやすい内容となっておりますので、一緒に考察していければと思います。

グラマラス・スカイ 作詞作曲

「GLAMOROUS SKY」の作曲は、L’Arc~en~Ciel(ラルアンシエル)や、VAMPS(ヴァンプス)でお馴染みのHYDE(ハイド)さんです。

HYDEさんご自身もライブでは、英語バージョンを演奏。作詞者は、少女漫画「NANA(ナナ)」の原作者でもある、矢沢あいさんが、AI YAZAWA名義で作詞されております。

「GLAMOROUS SKY」の公表は2005年の実写映画化の時なので、現在(2019年)からおよそ14年前の曲です。2000年初期の作品ではBUMP OF CHIKEN(バンプオブチキン)さんの「天体観測」もカラオケ人気曲としては根強い人気ですが、それに劣ることなく「GLAMOROUS SKY」も不動の人気曲として位置しております。

音楽理論的考察

音楽理論的な考察をしてみましょう。主にコード進行と、歌のメロディラインから分析していきます。

コード進行

・イントロ
|E        |B        |A        |      B  |
|C#m   |B        |A        |         |
|B        |        |

・Aメロ
|E        |B        |A        |          |
|C#m   |B       |A        |A     B  |

|E        |B        |A        |          |
|C#m   |B       |F#m    |          |
|B        |         |

・サビ
|A        |B        |C#m   |G#m   |
|A        |B        |C#m   |      (B A)|

|A        |B        |C#m   |B        |
|A        |B        |C#m   |          |

こちらがメインのコード進行です。曲のキーはEメジャーキーになります。コード進行は、全てダイアトニックコード内のコード。

EM7 ⅠM7 トニック
F#m7 Ⅱm7 サブドミナントⓢ
G#m7 Ⅲm7 トニックⓢ
AM7 ⅣM7 サブドミナント
B7 Ⅴ7 ドミナント
C#m7 Ⅵm7 トニックⓢ
D#m7♭5 Ⅶm7♭5 ドミナントⓢ

*ⓢ・・・代理
トニック・・・安定
サブドミナント・・・少し不安定
ドミナント・・・不安定

コード進行自体はとてもシンプルです。無駄の無いコード進行となっています。ロックギター初心者の方にはぜひ取り組んでもらいたい1曲。

サビでは4度のサブドミナントコードAから始まり、ドミナントコードBに行き不安感を高めさせつつ、暗く落ち着く6度のC#mでコード進行の区切りがきてます。

トニック代理コードのC#mで区切ることによって、どこか悲し気に暗い楽曲という印象を、歌詞と共に表現。この表現の仕方は、シンプルでありながらも、聴き手の共感を強く得られるのではないでしょうか。

実はこのサビでの進行は、ユーロビート系コード進行と言われるコード進行が根底にあります。

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歌のメロディライン

続いては、歌のメロディラインです。サビ以外は割りとメロディの大きな進行は無く、平坦に歌っています。楽曲の音域自体も、ボーカルトレーニングを定期的に受けていない方でも歌いやすい音域ではないでしょうか。

むしろ、サビ以外で盛り上がりを見せたくない曲とも捉えられます。まず曲の構成自体、Bメロが存在しません。1秒でも早くサビの瞬間に到達したいと思わせるような1曲です。

ここで注目してほしいのが、サビの出だしのメロディ。「あの虹を」のフレーズです。
「あ」から「の」に行く過程は、トニックのミから始まり、「の」の部分ではドミナントのシに進行。

あの虹を渡って あの朝に帰りたい

「GLAMOROUS SKY」作詞:AI YAZAWA

つまりサビのメロディラインは、1度のミから5度のシの向かっています。
この1度から5度に向かう進行は、我々人間はとても劇的に感じる進行です。

これはメロディラインだけではなく、コード進行でも同様。世界中で愛される、感動コード進行や、カノンコード進行の初めも、ⅠのトニックコードからⅤのドミナントコードへと進行します。

メロディラインでもそれを取り入れることによって、聴き手に口ずさみさせたくなるように感じさせることが可能です。この1度のメロディから、5度のメロディに飛ぶ進行は歌っていてもとても気持ちの良いと感じる瞬間でしょう。

おわりに

楽曲の作り手は、歌詞だけではなく、コード進行やメロディラインからも、こう感じてほしいという思惑を曲に込めて作り上げてきます。ですが音楽という物は、聴き手リスナーによって、捉え方は様々であり自由です。

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