今回はカッティング・ギター入門編に引き続き、応用フレーズを解説していきます。演奏するカッティング・エクササイズは、この6つです。
■テンションを付け加えたカッティング・フレーズ
■スライドから入るカッティング・フレーズ
■ハンマリングを交えたカッティング・フレーズ
■半拍3連を交えたカッティング・フレーズ
■単音カッティング・フレーズ
上記の6つを身に着ければ、カッティング・ギターの表現力が一気に広がります。入門編から一歩進んで味のあるカッティングを演奏したい方は、ぜひ取り組んでみてください。

カッティング・ギター応用エクササイズ
入門編同様、E7(9)コードをメインに使用していきます。余分な弦が鳴らないように、コードフォームをキープしながらミュートすることがポイントです。
カッティング・ギターに慣れてきた方は、高音弦(1~3弦)だけを狙ってピッキングをしてみてください。
8分音符と16分音符が組み合わさったカッティング・ギター
まずはこちらのカッティング・エクササイズ。2拍目までは8分音符でダウンピッキング。コードとブラッシングを交互に弾きます。3拍目から16ビート・カッティングです。
スライドから入るカッティング・ギター
続いては、スライドから入るカッティング・エクササイズ。1拍目をスライドで入るカッティング・パターンです。スライドをする際も、あらかじめコードフォームを作っておくことがポイントです。スライドをし始めるフレットはお好きなポジションでかまいませんが、はじめは1フレット前からスライドをしてみましょう。
コードにテンションを交えたカッティング・ギター
続いては、テンションを加えたカッティング・エクササイズ。3拍目では、E7(9)コードのメジャー6thにあたるコード・テンションが加えられています。6thにあたる1弦9フレットは、左手小指で押さえてください。
ハンマリングを交えたカッティング・ギター
続いてのカッティング・エクササイズでは、コードがEm7に変わります。左手人差し指で、5弦7フレットからセーハで押弦。続いて左手薬指を4弦9フレット、中指で2弦8フレットを目がけてハンマリング。
半拍3連符を交えたカッティング・ギター
続いては、半拍3連符を交えたカッティング・エクササイズ。4拍目だけピッキングパターンが変わり、半拍3連符をダウン・アップ・ダウンでピッキング。最後の8分音符をアップでピッキングします。
単音カッティング・ギター
最後は単音カッティングです。コードはAm7。4弦5フレットから7フレットへハンマリングし、Am7のコードトーンである3弦・2弦・1弦5フレットをアップピッキング。そして4弦7フレットと5フレットをそれぞれ単音カッティングします。
ギターソロのノリで単音を弾くのではなく、余分な弦をミュートしながらカッティングすることがポイントです。左手親指や、中指の先、押弦のしている指先を使って低音弦側をミュート。高音弦側は、左手人差し指と薬指の腹でミュートします。
おわりに
『カッティング・ギター入門エクササイズ』ギタリストマッスル出版
今回は入門編から1歩進んだカッティング・ギターを6つ解説しました。基本のカッティング・パターンに少し取り入れるだけで、一気に表現力が広がります。ぜひオリジナルのカッティング・パターンを生み出してください。