今回はギターを始めたばかりの方に、おすすめの練習法と上達が加速する音楽理論について解説します。音楽理論と聞くと難しいイメージがありますが、基本的なことはとても簡単です。
またギターを始めたばかりの頃は上達スピードばかりに気をとられず、ギターを演奏する楽しさを感じることが大切です。

スピードダッシュができる音楽理論
もちろん音楽理論を理解しておくと、上達が早くなることはいうまでもありません。しかしギターを始めたばかりの頃は、どうしても毛嫌いしてしまう方も多いでしょう。しかし基本的な理論をなんとなく把握するだけでも、十分スタートダッシュができてしまいます。
そこでまずは、キー・拍子・コードの3つです。
楽曲のKey
まず楽曲にはそれぞれキー(Key)があり、キーによってメロディを構成する音階(スケール)が違います。キーがCメジャー(ハ長調)の場合、ドレミファソラシドがメロディを構成するメインの音階(スケール)です。
カラオケに行かれる方であれば、リモコンでキーの上げ下げをしたことがあるかと思います。

楽曲のテンポと拍子
次に、楽曲にはテンポ(BPM)があります。BPM(beat per minute)が60の場合、1分間に60個の4分音符(1拍分の長さ)が入るスピードということです。テンポを表す譜面上の表記はこうなります「♩=60」。
そして楽曲が持つ基本的なリズムをわかりやすくするために小節として区切り、その基準となるのが拍子記号です。皆さんが普段耳するポップスでは、4/4(四分の四拍子)が一般的に使用されています。
これは1小節に4分音符が4つ入るということを表しており、譜面上の表記は第1小節に4/4のような分数またはCommon(一般)の頭文字である「C」です。

コードとは
続いてコードとは和音(音の集まり)であり、コードが変化しながら進行していくことによって楽曲の雰囲気を作っています。
コードの変わり目は、2拍づつや1小節ごとなど曲によって様々。はじめはコードの変わり目がわかりやすい(表拍でコードチェンジすることが多い)楽曲を課題曲として選曲しましょう。
ギター初心者におすすめの練習法
続いては、ギター初心者の方におすすめな練習法です。空いた時間に取り組んでみてください。
運指練習はドレミファソラシド
まずは日頃のウォーミングアップにもなる、運指練習です。ギター指板には、至る箇所に音階(スケール)がありますが、最初はCメジャー・スケール(ドレミファソラシド)を弾いてみましょう。
メジャー・スケールを把握することによって、様々なメリットがあります。
■コードの構成音が押さえながら把握できる。
■将来的にアドリブにも使用できる。
■ポジションをズラすだけで移調できる。
などなど
はじめはCメジャー・スケールを中心的に、ギター指板全体でポジションを把握していきましょう。

ローポジションでコードを覚える
続いてはコードを押さえる練習です。至るポジションでコードを押さえられることが理想ですが、はじめは1~3フレットまでで押さえられるコードを増やしましょう。参考記事では簡単に押さえることのできるコードTAB譜を掲載していますので、ぜひご覧ください。

カポを利用しコード弾き
ある程度コードを覚えることができたら、次は好きな楽曲のサビ部分のコード進行を弾いてみましょう。選曲する際は、なるべくスローテンポの楽曲から選んでみてください。
続いてギターでプレイするキーを、弾きやすいキーに変更。そのためにカポタストを使用、または半音下げチューニングをします。

プレイするキーをCメジャーやGメジャーに合わせてみてください。キーの変更方法がわからない場合は、コードに付く#や♭が少なくなるように移調してみましょう。
最初はコードをなぞるように弾いてみましょう。続いてコードチェンジに慣れてきたら、右手のストローク・パターンも練習していきます。そして最後は、楽曲を再生しながら一緒に弾いてみてください。

おわりに
今回はギターを始めたばかりの方に向け、音楽理論の初歩とおすすめの練習法を解説しました。無理に課題をクリアすることや、1曲マスターする必要はありません。
はじめの頃はストイックに練習するより、ギターを演奏して楽しいと思うことが重要です。歌に自信がある方は、弾き語りにも挑戦していきましょう。
