今回は皆さんと一緒に、楽曲のソロギターアレンジを取り組んでいきます。取り上げる楽曲は、世界中で愛され続ける曲「Happy Birthday to You」です。世界のどこかで、日々歌われている曲でもあります。
そんな「Happy Birthday to You」を分析しながら、アコギで簡単ソロギターバージョンへとアレンジしていきましょう。
「ハッピーバースデイ」コード進行
まずはコード進行からチェック。伝統的な曲なので様々なバージョンがありますが、3/4(四分の三拍子)でキーをCメジャーとして解説します。
3/4なので、1小節は4分音符が3つ分です。小節ごと4分音符を「1、2、3(ワン、トゥ、スリー)」とカウント。
|N.C |C |G |G |C |
|C |F |C G|C ||
ⅠM7 | CM7 | T |
Ⅱm7 | Dm7 | SDⓢ |
Ⅲm7 | Em7 | Tⓢ |
ⅣM7 | FM7 | SD |
Ⅴ7 | G7 | D |
Ⅵm7 | Am7 | Tⓢ |
Ⅶm7♭5 | Bm7♭5 | Dⓢ |
*ⓢ・・・代理
*T・・・トニック(安定)
*SD・・・サブドミナント(少し不安定)
*D・・・ドミナント(不安定)
「ハッピーバースデイ」メロディライン
続いてはメロディラインをチェックしましょう。キーがCメジャーだと、このようなメロディラインになります(16分音符は8分音符のシャッフルとして捉えてもOK)。
まずはメロディだけ、フィンガーピッキング(指弾き)で弾いてみましょう。メロディは1~3弦の使用なので、右手の指使いに特にこだわったプレイスタイルが無い方は、3弦を人差し指、2弦を中指、1弦を薬指で捉えるよう弾いてみてください。
それでは続いて、コード進行を元にベース音となるルート音を足していきます。
「ハッピーバースデイ」メロディにベース音を付け足す
ベース音となるルート音を付け足すことによって、自ずと左手の指使いも見えてきます。2小節目Cコードの小節では、左手薬指で5弦3フレットのド、そして中指で3弦2フレットのラを捉えます。
4小節目Gコードの小節でも同様に、左手薬指で6弦3フレットのソを、3弦2フレットのラは中指で捉え、2弦3フレットのレを押さえる時は小指で捉えます。
6小節目Cコードの小節では、左手薬指で5弦3フレットのドを、1弦3フレットのソは小指で捉えてください。
7小節目Fコードの小節では、握り込みフォームで左手親指で6弦1フレットのファを押さえ、3弦2フレットのラは中指、1弦1フレットのファは人差し指で捉えます。
8小節目の3拍目ではGコードにチェンジ。左手の指使いは薬指で6弦3フレットのソを、小指で2弦3フレットのレを捉えます。
続いてはさらに音を足していき、ソロギターアレンジ全体を豪華にしていきましょう。
「ハッピーバースデイ」ソロギター完成型
*目標テンポ80
こちらが「Happy Birthday」ソロギターの完成型です。3弦と2弦を同時に弾く時は、右手人差し指で3弦を、中指で2弦と捉えます。3弦~1弦を同時に弾く時は、右手人差し指で3弦、中指で2弦、薬指で1弦を捉えてください。
最終小節では、5弦3フレットを右手親指で、4弦2フレットを人差し指、3弦開放を中指、2弦1フレットを薬指で弾きます。
おわりに
今回は「Happy Birthday to You」ソロギターアレンジを、順を追って解説していきました。もっと音数を増やしたい方は、それぞれの好みでさらにアレンジしてみてください。皆さんもご自身で、好きな楽曲をソロギターバージョンへとアレンジしてみましょう。