【ジングルベル】ソロギターTAB譜&楽譜

クリスマスにジングルベルを聴く女性

今回もギタータブ譜と共に、簡単ソロギターアレンジを行っていきましょう。取り上げる課題曲はクリスマスソング定番曲「ジングルベル~Jingle Bells~」です。とくにサビのフレーズは、誰でも知っているメロディではないでしょうか。

ギター初心者の方、ソロギター入門者の方に向けて、簡単アレンジしていきます。それでは、骨組となる曲のキーとコード進行から解説していきましょう。

*動画提供 : Yuta

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「ジングルベル」コード進行

(4/4)
|N.C |C    |   F  |Dm  G  |Dm-G-C  |
|C    |   F  |Dm  G  |Dm-G-C  |

|C    |      |F  C  |D7  G  |
|C    |      |F  C  |G  C  ||

4/4(四分の四拍子)で、曲のキーはCメジャーでアレンジしてあります。
*Cメジャーダイアトニックコード
ⅠM7 CM7 T
Ⅱm7 Dm7 SDⓢ
Ⅲm7 Em7 Tⓢ
ⅣM7 FM7 SD
Ⅴ7 G7 D
Ⅵm7 Am7 Tⓢ
Ⅶm7♭5 Bm7♭5 Dⓢ

*ⓢ・・・代理
*T・・・トニック(安定)
*SD・・・サブドミナント(少し不安定)
*D・・・ドミナント(不安定)

コード進行の中に、ダイアトニックコード以外のノンダイアトニックコードのD7が出てきていますが、こちらは次のコードのGコードへ行くためのドミナントコードです。つまり一時的にGメジャーキーとなり、セカンダリードミナントをしています。

小節数は、初めのN.C(ノンコード)を含めて17小節です。メロディが1拍目より前から始まっていますので、N.Cとしました(1拍目より前からメロディが始まることを「アウフタクト」と呼びます)。

「ジングルベル」メロディライン

続いてメロディラインを、タブ譜と楽譜でチェック。まずは「ジングルベル」のメロディを、フィンガーピッキング(指弾き)で弾いてみましょう。

メロディラインは複雑ではありませんが、16分音符が出てきています。はじめは、16分音符をしっかりと捉えることを意識してください。

メロディは1~3弦の使用です。右手の指使いに特にこだわったプレイスタイルが無い方は3弦を人差し指、2弦を中指、1弦を薬指で捉えながら弾いてみてください。

それでは次にコード進行を元に、ベース音となるルート音を足していきます。

「ジングルベル」メロディにベース音を付け足す

tab譜を見てもらうとわかる通り、ベース音となるルート音を付け足すことによって自ずと左手の指使いも見えてきます。左手の運指をチェックしてみましょう。

まずCコードの小節では、5弦3フレットのルート音は左手薬指で押弦。メロディラインの2弦の1フレットと3フレットは、人差し指と小指で捉えます。

Fコードの小節では次の動作が取りやすいように、6弦1フレットを左手親指で握り込むように押さえましょう。メロディラインの3弦2フレットは中指、1弦1フレットは人差し指で押弦。

Dmコード、D7コードのルート音は4弦開放です。メロディラインの3弦2フレットは左手中指、2弦3フレットは小指、1弦3フレットと5フレットも小指で捉えます。1弦の3フレットと5フレットを行き来する時がありますが、小指を上手く滑らせるようにフレットを捉えましょう。

Gコードの小節では、6弦3フレットを左手薬指で押弦。メロディラインの2弦3フレットは小指、1弦1フレットは人差し指、1弦3フレットは小指で捉えます。13小節目の3拍目では、2弦3フレットから1弦3フレットへと左手小指だけを瞬時に移動。

それでは最後に、コードトーンを付け足していき、ソロギター全体を少し豪華にしていきます。

「ジングルベル」ソロギター完成型TAB譜

*目標テンポ80

こちらが簡単アレンジ「ジングルベル」ソロギターtabです。アコースティックソロギターでは厳密に指使いはきまっておりません、4弦と3弦を同時に弾くフレーズは4弦を右手親指、3弦を人差し指、もしくは4弦を人差し指、3弦を中指でピッキング。

もしくは、このようにコードトーンを付け足してもOK(12小節目と16小節目において、2弦1フレットと1弦1フレットを同時に弾くフレーズ)。

*2弦と1弦の1フレットは、左手人差し指をベタッと寝かせて押弦。Cコードに入り3拍目の裏では、2弦1フレットは押さえたまま、1弦1フレットから寝かし押さえていた人差し指を、起き上がらせるように離します。初めはゆっくりのテンポで弾いてみてください。

おわりに

今回の「ジングルベル」簡単ソロギターアレンジはどうだったでしょうか。完成型がもし難しいようでしたら、ベース音を付け足したバージョンから取り組んでみてください。無理して暗譜する必要はありません。