以前にあいみょんさんで「君はロックを聴かない」、コード進行の解説、弾き語りのコツを紹介しました。
「君はロックを聴かない」は、あいみょんさんの作り手としての目線、そして聴き手それぞれが、様々な感情を想起させる曲です。
そんな素敵な歌詞をを書くあいみょんさんから、今回は「マリーゴールド」を取り上げてコード進行、そしてギター簡単弾き語りコードもご用意して解説していきたいと思います。
それではコード進行からチェックしていきましょう。
「マリーゴールド」コード一覧
「マリーゴールド」作詞作曲・あいみょん
・イントロ
( l Dl Dl Dl )
lD lA/C# lBm lF#m l
lG D/F# lG A l
・Aメロ
lD lA/C# lBm lA l
lG lD/F# lG lAsus4 A l
lD lA/C# lBm lA l
lG lD/F# lG lAsus4 A l
・Bメロ
lBm lF#m lG lA l
・サビ
lD lA/C# lBm lAsus4 A l
lG lD/F# Bm lG lA l
lD lA/C# lBm lAsus4 A l
lG lD/F# Bm lG lA l
lD lA l
・Aメロ2
lD lA/C# lBm lA l
lG lD/F# lG lAsus4 A l
・Bメロ2
lBm lF#m lG lA N.Cl
・サビ2
lD lA/C# lBm lAsus4 A l
lG lD/F# Bm lG lA l
lD lA/C# lBm lAsus4 A l
lG lD/F# Bm lG lA l
・Bridge
lBm lA/C# lD lA l
lBm lA/C# lD lA l
・間奏
lD lG lA lBm l
lG lA lA l
・サビ3
lD lA/C# lBm lAsus4 A l
lG lD/F# Bm lG lA l
・サビ4
lD lA/C# lBm lAsus4 A l
lG lD/F# Bm lG lA l
lD lA/C# lBm lAsus4 A l
lG lD/F# Bm lG lA l
・Ending
lD/F# lG lA lBm l
lG lA lD lA l
lD lA/C# lBm lF#m l
lG D/F# lG A lD ll
「マリーゴールド」コード進行解説
「マリーゴールド」の曲はキーがDです。
Dメジャーダイアトニックコードを見てみましょう。
ⅠM7 | DM7 |
Ⅱm7 | Em7 |
Ⅲm7 | F#m7 |
ⅣM7 | GM7 |
Ⅴ7 | A7 |
Ⅵm7 | Bm7 |
Ⅶm7♭5 | C#m7♭5 |
「マリーゴールド」では、ダイアトニックコード以外のコード(ノンダイアトニックコード)が使われておりませんので、ギター初心者の方には取り組みやすい曲です。
まずはイントロのコード進行を見てみましょう。
lD lA/C# lBm lF#m l
lG D/F# lG A l
この進行をダイアトニックコードに置き換えると
lⅠ lⅤ/Ⅶ lⅥm lⅢm l
lⅣ Ⅰ/Ⅲ lⅣ Ⅴ l
もっとわかりやすいように、数字に置き換えてみましょう。
l1 l5/7 l6m l3m l
l4 1/3 l4 5 l
というふうになります。
数字に置き換えると、onコード(オンコード)のベース音の役割も見えてきますね。
ベースラインが滑らかに動いています。
もしコード進行を暗記したい方がおられましたら、ディグリー数字だけをまず覚えてしまうという手法もあります。そのためにはダイアトニックコードの理解は必須です。
ダイアトニックコードの機能から見ると、l4 1/3 l4 5 lの部分で、少し不安な4度から1度へ行って一旦おちつき、また4度に行って、最後は不安な5度で次の展開へ。
・Aメロ
lD lA/C# lBm lA l
lD lD/F# lG lAsus4 A l
・Bメロ
lBm lF#m lG lA l
AメロもBメロも全てがダイアトニックコードで形成。Aメロのベース音はレから始まり、ラまで下がり、次はレから始まり、Dコードのメジャー3度の音のファ#に行って、ドミナントコードのラまで上がっていきます。
・サビ
lD lA/C# lBm lAsus4 A l
lG lD/F# Bm lG lA l
サビで出てくるコードも全てダイアトニックコードです。
始めの4小節はベース音が順々にラまで下がっていきます。
ここではBmコードの前の、D/F#に注目してみましょう。
なぜ次のコードがBmなのに、わざわざonコードのF#を入れたかといいますと、このベース音のファ#とBmコードのベース音のシがドミナントモーションの関係にあるからです。
もっとわかりやすくいいますと、シから見てファ#はメジャー5度の関係。つまりベース音はドミナントの進行。
なのでDコードの3度の音をわざわざベース音にもってきてD/F#とし、Bmに行かせることで、劇的な進行を生み出せるのです。
これもアプローチの1つの手法。実は逆もまたしかりで、メジャー5度に向かうという進行も多いです。
サビの出だしでは、DコードからAコードに進行。
我々人間は、この1度から5度に進む進行が大好きです。それは音楽を聴いてきた経験が記憶に積み重なり、劇的に感じるようになっています。
例えばサビの5小節目のGコードからDコードも、Gを1度と見たら5度のDに進行。
これはなにもコード進行だけに限った話ではなく、メロディラインでもよく見られます。
例えばJ-POPで多用される手法で、サビの始まりが1度から始まり、次の音に5度を持ってくるというメロディライン。
カラオケで人気な曲でも、1度から5度に飛ぶというメロディは多いです。
仮にキーがCだとしたら、ド~ソ~というメロディの動き。
以前紹介した、感動コードもC(Ⅰ)からG(Ⅴ)へと、5度に向かって進んでいます。
簡単アコギ弾き語りコード
Dキーのままでも弾きやすい「マリーゴールド」ですが、ギター初心者さんのためにさらに簡単にしてみましょう。
まずご用意してもらいたいのが、カポタストです。
簡単コード一覧プレイキーC
・イントロ
( l Cl Cl Cl )
lC lG/B lAm lEm l
lF C/E lF G l
・Aメロ
lC lG/B lAm lG l
lF lC/E lF lGsus4 G l
lC lG/B lAm lG l
lF lC/E lF lGsus4 G l
・Bメロ
lAm lEm lF lG l
・サビ
lC lG/B lAm lGsus4 G l
lF lC/E Am lF lG l
lC lG/B lAm lGsus4 G l
lF lC/E Am lF lG l
lC lG l
・Aメロ2
lC lG/B lAm lG l
lF lC/E lF lGsus4 G l
・Bメロ2
lAm lEm lF lG N.Cl
・サビ2
lC lG/B lAm lGsus4 G l
lF lC/E Am lF lG l
lC lG/B lAm lGsus4 G l
lF lC/E Am lF lG l
・Bridge
lAm lG/B lC lG l
lAm lG/B lC lG l
・間奏
lC lF lG lAm l
lF lG lG l
・サビ3
lC lG/B lAm lGsus4 G l
lF lC/E Am lF lG l
・サビ4
lC lG/B lAm lGsus4 G l
lF lC/E Am lF lG l
lC lG/B lAm lGsus4 G l
lF lC/E Am lF lG l
・Ending
lC/E lF lG lAm l
lF lG lC lG l
lC lG/B lAm lEm l
lF C/E lF G lC ll
演奏ポイント
ギター初心者の方で、アコースティックギター1本での弾き語りの目標としている方は、ぜひギタリストマッスルの簡単コードバージョンを使用してください。
もしonコードを覚えるのも負担でしたら、onコードを取り除いて演奏しても大丈夫です。
決して、イメージがガラッと変わることはないのでご安心ください。
補足としまして、カポタストを2フレットに装着した時の、onコードとsus4コードの押さえ方もチェックしておきましょう。
onコード
まずはG/Bコードからです。
押さえ方は、5弦2フレットを左手人差し指、4弦と3弦を開放、2弦3フレットを薬指、1弦3フレットを小指で押さえ、6弦はミュートします。
2弦3フレットで押さえている音はレですが、2弦を押さえずに開放のシとしても利用可能です。
続いてC/Eコード。ローポジションのCコードフォームに、6弦開放のミを加えれば成立です。
6弦は開放、5弦3フレットは左手薬指、4弦2フレットは中指、3弦は開放、2弦1フレットは人差し指、1弦は開放です。
5弦を押さえている左手薬指が、6弦に触れてしまわないよう注意しましょう。
sus4コード
続いてGsus4コードです。
Gsus4コードも様々なポジションがありますが、ここでは3つ解説します。まずはこちらのG7sus4コードです。
Gコードのm7thの音のファが追加されていますが、Gsus4コードの代用として使用できます。
押さえ方は、6弦3フレットを左手薬指、4弦と3弦は開放、2弦と1弦を人差し指でベタッと寝かせて押さえ、5弦はミュートです。
続いては上記でご紹介したG7sus4コードのコードフォームに、左手小指で1弦3フレットを押さえたGsus4コードフォームです。
上記で説明したG7sus4コードフォームと比べると、1弦3フレットのソを押さえることによって、1弦1フレットで鳴っていたm7thの音のファが無くなり、G7sus4コードがGsus4コードとなります。続いてはこちらの、親指握り型フォームのGsus4コード。
こちらのコードフォームは、ポジション移動で他コードとして応用可能なコードフォームです。
6弦3フレットを、左手親指でネックを握り込むように押弦。
4弦5フレットは薬指、3弦5フレットは小指、2弦と1弦は人差し指でベタッと寝かせて押さえます。
5弦は、4弦を押さえている薬指の先で触れてミュートです。
1弦3フレットのソは、6弦3フレットと4弦3フレットもソなので、押さえずにミュートして省略可能。
プラスαで解説しますが、握り型フォームでのGsus4コードの3弦5フレットを押さえている左手小指を離し、中指で3弦4フレットを押さえれば、Gコードです。
テンションを省略してもOK
・C/E→C
・G/B→G
・Gsus4→G
おわりに
今回取り上げた「マリーゴールド」は素敵な曲の上、初心者の方にも練習しやすい曲です。
コードを押さえるのに慣れてきたら、原曲を流しながら一緒に演奏してみましょう。