今回は【コンデンサーマイク】と【ダイナミックマイク】の違いについて、わかりやすく解説していきます。この2つはどちらがより良いマイクというわけではなく、使用方法や状況によって適正なタイプがあるのです。
またコンデンサーマイクのほうが割高だと思われがちですが、1万円前後の商品も多数販売されています。
ダイナミックマイク
■SHURE SM58「圧倒的な支持を受け続けるロングセラーマイク」
皆さんが普段目にするマイクが、ダイナミックマイクになります。ダイナミックマイクのマイクの特徴は、耐久性が高く丈夫・感度が低いので余計なノイズや雑音を拾いにくい(ハウリング防止)ことが挙げられます。
別途に電源も必要ないので、使い勝手の良いマイクです。SHURE SM58が、定番のダイナミックマイクとしてとても有名。SM58は楽器用も販売されています。
しかし高音域の繊細な音や、空気感を収音するのが苦手。また入力音が小さいので、マイクを近づけないと音を拾いにくいという特徴もあります。ちょっとした「歌ってみた動画」などのカバーをレコーディングする分には、何も問題ありません。
コンデンサーマイク
■RODE ( ロード ) / NT1-A「RODEが誇る、高度な技術力を凝縮」
対してコンデンサーマイクは、とても感度が高く、ダイナミックマイクより収音できる周波数の幅が広いことが特徴です。音の強弱や高音の煌びやかさまで、高品質にレコーディングすることが可能です。
しかし感度が高いがゆえ、録音環境が悪ければ不必要な雑音もしっかりと拾ってしまいます。さらに湿気や衝撃にも弱く、電源が別途必要。また高品質な製品は、とてもお値段が高いです。
コンデンサーマイクとダイナミックマイクどちらを買うべきか
ではこれからマイクを買おうとしている方は、コンデンサーマイク・ダイナミックマイクどちらを買うべきでしょうか。
一例を挙げると、ライブを中心に人前でパフォーマンスをする目的の方はダイナミックマイク、録音(レコーディング)を中心にする方はコンデンサーマイクを購入することをおすすめします。
「ライブハウスにはダイナミックマイクがあるから、自宅にコンデンサーマイクを1本置いておく」「ダイナミックマイクを購入して、ライブと録音に併用する」という選択もとても良いでしょう。
アコギ録音のコツ
マイクの製品だけではなく、セットする位置でも大きくサウンドが変化します。ギターの場合はコンデンサーマイクから10cm~30cmほど離し、マイク正面から45度の角度で構えてみてください。そして12~14フレットからサウンドホールの手前あたりを狙って、マイクを向けてみましょう。
また低音弦側・高音弦側どちらに寄せるかでもサウンドが変化しますので、ベストな高さを見つけてください。
おわりに
今回はコンデンサーマイクと、ダイナミックマイクを解説しました。それぞれに良いとこがあるので、用途に分けて使用していきましょう。
余裕のある方はそれぞれ1本ずつ購入し、音を聴き比べてみてください。