今回は、Gメジャースケールについて見ていきましょう。
最後にGメジャースケールの曲の「We are Never Ever Getting Back Together」も解説します。
まず、Gメジャースケールと、Emスケールは平行調なので、中身の音は一緒です。
これは以前に解説した、CメジャースケールとAmスケールの関係と同じです。
それではスケールを見てみましょう。
スケール音
・Gメジャースケール<ソ、ラ、シ、ド、レ、ミ、ファ#>
ここで注目してほしいのが、最後の音のファ#です。
・全全半全全全半
Cメジャースケールをおさらいで見てみましょう。
・Cメジャースケール<ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ>
ミとファ、そして最後のシとドが半音の間隔でしたね。
つまりメジャースケールは3番目と4番目の音、7番目と8番目の音の間隔が半音です。
もう一度Gメジャースケールを見てみましょう。
・Gメジャースケール<ソ、ラ、シ、ド、レ、ミ、ファ#>
シとドが、3番目と4番目の音、ファ#とソが7番目と8番目の音、メジャースケールとして、成り立つために、ファに#がついて、ファ#になりました。
楽譜で見るとこのようになります。最初にファのとこに#がついてます。
これは「この曲で使われるファはファ#ですよ」という意味になります。
逆に譜面見たら一瞬で曲のKeyがわかるということです。
楽譜が読めるとそういうメリットがあります。
詳しくは【曲のKeyがすぐにわかる方法】をご覧ください。
Gメジャー・ダイアトニック・コード
それでは次にGメジャーダイアトニックコードです。
・GM7
・Am7
・Bm7
・CM7
・D7
・Em7
・F#m7♭5
ここでCメジャーダイアトニックコードと比べてみましょう。
・CM7 ・GM7
・Dm7 ・Am7
・Em7 ・Bm7
・FM7 ・CM7
・G7 ・D7
・Am7 ・Em7
・Bm7♭5 ・F#m7♭5
G7のm7thの音のファがファ#になり、M7になり、GM7へ
Bm7♭5の、減5度のファがファ#になり、Bm7へ
Dm7の3rdの音のファがファ#になり、D7へ
FM7のルート音がファ#になり、F#m7♭5へ

「We are Never Ever Getting Back Together」
ここでテラスハウス主題歌で爆発的ヒットになった、テイラースウィフトさんの曲、「We are Never Ever Getting Back Together」のコード進行を見てみましょう。この曲はKeyがGです。
・Cadd9-G-Dsus4-Em
・Ⅳadd9-Ⅰ-Ⅴsus4-Ⅵm
この曲はほぼほぼこの進行が流れています。こういう進行を、循環コードと呼びます。
それではCadd9から見ていきましょう。
・Cadd9 ド、ミ、ソ、レ
こちらはCコードのコードトーンであるド、ミ、ソに、レが加わってるんです。
英語でAddとは加えるという意味です。Cコードにメジャー9thを加えてますよという意味になります。
ちなみにメジャー9th=メジャー2ndです。
add9コードはオシャレコードとして、様々な曲で使われています。
次にDsus4コードです。
・Dsus4 レ、ソ、ラ
このコードではメジャー3rdの音が使われずに、メジャー4thの音のソが加えられています。
sus4のsusとは、ズボンのサスペンダーのように引っ張り上げるという意味で、メジャー3rdをメジャー4thへ引っ張り上げています。ちなみにメジャー4th=メジャー11thです。
もともとDコードにはソの音は入っていませんでしたが、sus4にすることによってメジャー3rdのファ#がソに引っ張り上げられました。
これにより、この4つのコードでは全てソの音が曲のキー音として鳴るようになりました。
コードが変わっても、特定の音を持続させるスタイルを、ペダルポイントといいます。
この場合はソがペダルトーンですが、ベースがペダルポイントを弾く場合もあります。
最後にコード進行です。
・Ⅳadd9-Ⅰ-Ⅴsus4-Ⅵm
この進行は以前紹介した、感動コードに出てくる主要4コードの組み合わせですね。
ちなみに感動コードはⅠ-Ⅴ-Ⅵm-Ⅳ、この進行の最後のⅣから始めただけです。
ダイアトニック・コードの機能面から見ると、始まりは少し不安定はⅣから、次に安定のⅠ、そしてまた不安定なⅤで、安定のⅥmへの進行です。
コード進行やメロディがシンプルな構成で、テンポもよく、耳に残りやすいキャッチーな曲です。