今回は日本の伝統的な童謡「お正月」を、簡単ソロギターアレンジで取り組んでいきましょう。
毎年お正月になると、必ずといっていいほど耳にする1曲です。
簡単コード進行で、楽譜とタブ譜を解説しながら進めていきます。それでは骨組となる曲のキーとコード進行からチェックしていきましょう。
「お正月」コード進行
|C G |C |G |C |
|F C |F-G-C |C Am |Dm G |
|C G |C Am |Dm G |C ||
ⅠM7 | CM7 | T |
Ⅱm7 | Dm7 | SDⓢ |
Ⅲm7 | Em7 | Tⓢ |
ⅣM7 | FM7 | SD |
Ⅴ7 | G7 | D |
Ⅵm7 | Am7 | Tⓢ |
Ⅶm7♭5 | Bm7♭5 | Dⓢ |
*ⓢ・・・代理
*T・・・トニック(安定)
*SD・・・サブドミナント(少し不安定)
*D・・・ドミナント(不安定)
小節数は12小節です。最後のコード進行である<Dm→G7>は、Ⅱ-Ⅴ(ツーファイブ)進行となっています。ダイアトニックコードの2番目のDmコードから、5番目のG7コードへ不安感を高め、主音コードのCコードで終わるという完全終止のコード進行です。
補足しますと、Dmコードの前のAmコードも、Dmコードに対するドミナントコードの役割を果たしています。
Dmを主音とするマイナーダイアトニックコードの5番目のドミナントコードがAmコードです。
「お正月」メロディライン
続いてメロディラインをタブ譜と楽譜でチェック。まずは「お正月」のメロディを、フィンガーピッキング(指弾き)で弾いてみましょう。
メロディは1弦と2弦、3弦の使用なので、右手の指使いに特にこだわったプレイスタイルが無い方は、3弦を人差し指、2弦を中指、1弦を薬指で捉えながら弾いてみてください。
それでは次にコード進行を元に、ベース音となるルート音を足していきます。
「お正月」メロディにベース音を付け足す
tab譜を見てもらうとわかる通り、ベース音となるルート音を付け足すことによって自ずと左手の指使いも見えてきます。ソロギターが初めての方は、こちらの<メロディ+ベース音>から練習してみてください。まずはベース音を押さえる左手の指をチェックしてみましょう。
まずCコードの小節では、5弦3フレットのルート音は左手薬指で押さえましょう。メロディラインの2弦1フレットは人差し指、2弦3フレットと1弦3フレットは小指で捉えます。
Fコードの小節では次の動作が取りやすいように、6弦1フレットを左手親指で握り込むように押さえましょう。メロディラインの3弦2フレットは中指、1弦1フレットは人差し指で押弦。
Gコードの小節では、6弦3フレットを左手薬指、2弦1フレットは人差し指、2弦と1弦の3フレットを押さえる時は小指で捉えます。
Amコードの小節では、5弦開放がベース音、メロディの2弦1フレットは左手人差し指で押弦。
Dmコードの小節では、4弦開放がベース音、メロディの2弦3フレットは、次のGコードへの運指を考え左手小指で押さえましょう。
それでは最後にコードトーンを付け足していき、ソロギター全体を少し豪華にしていきます。
「お正月」完成型ソロギターTAB譜
*目標テンポ90
こちらが簡単アレンジ「お正月」ソロギターtabとなります。アコースティックソロギターでは厳密に指使いはきまっておりませんが、4本の弦を同時に弾くフレーズは、一番上の弦を右手親指、残りを上から順に、人差し指、中指、薬指でピッキングしてください。
Fコードは、6弦1フレットを左手親指、3弦2フレットを中指、2弦1フレットを人差し指で押さえます。
Dmコードは、4弦開放、3弦2フレットを左手中指、2弦3フレットを小指で押弦。こうすることによって、次のGコードへの運指がスムーズになるはずです。初めはゆっくりでいいので、タブ譜をなぞってみてください。
おわりに
今回は「お正月」簡単ソロギターを解説しました。毎年1月には、小ネタとして使えるソロギター曲です。ギター初心者の方でも練習すれば確実に弾けるようアレンジしてありますので、ぜひチャレンジしてみてください。