ペンタトニックスケールとは/ギター指板のペンタ

ペンタトニックとジミヘンドリックス

今回はミュージシャンなら必修科目と言ってよい、ロックやブルースで多用される「ペンタトニック・スケール」について解説します。
ポピュラーミュージックにおいても、ペンタトニックの存在は欠かせません。

ペンタトニックスケールのペンタ(Penta)という言葉は、『5』を意味します。
5つの音から構成される音階であり、まさに選び抜かれた5人の戦士が集まった万能なスケール。

アメリカには「Pentatonix」という名前のアカペラグループもあるくらいで、もちろん5人組の編成です。

まずはペンタトニックスケールを、Cメジャースケールと比較しながら見ていきましょう。

メジャースケール6つのポジション/ギター指板のドレミ
メジャースケールを効率よく覚える6つのポジション。ギターの指板がグッと感じられる。tab譜と楽譜を見ながらでギター初心者でも簡単。指板のドレミがわかれば、コードも作れる。運指がしやすいスケールポジションとは。

メジャースケールとペンタトニックスケール


こちらはCメジャースケールになります。

・Cメジャースケール
ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド

Cメジャーペンタトニックスケール


続いてこちらが「ド」から始まるCメジャーペンタトニックスケールです。

・Cメジャーペンタトニックスケール
ド レ ミ ソ ラ ド
Cメジャースケールから「ファ」と「シ」が抜かれた5音階です。
メジャースケールの4度と7度の音が抜かれているため、『ヨナ抜き音階』なんて呼ばれ方もします。

Aマイナーペンタトニックスケール


こちらはCメジャーと平行調の、「ラ」から始まるAマイナーペンタトニックスケールです。

・Aマイナーペンタトニックスケール
ラ ド レ ミ ソ
よく「マイナーペンタ1発でアドリブ」などと聞くことがありますが、それがこちらのマイナーペンタトニックです。
マイナーペンタトニックはロックやブルースなどで多用されるスケールですので、ぜひ覚えておきましょう。

ギター指板上のペンタトニックスケール

次に、ギターの指板上で「このポジションはおさえておきたい!」という2つのペンタトニックスケールのポジションご紹介します。

ペンタトニック・ギターフレーズ10選/入門編
ペンタトニックで脱初心者 Aマイナーペンタトニックでギターフレーズ アドリブギター上達フレーズ ペンタトニックのポジションを覚えよう オルタネイトピッキングでペンタトニック アドリブでも使えるペンタトニック・ギターフレーズ ペンタトニック入門

ペンタトニックスケール/ポジション1


こちらは6弦5フレットから始まるAマイナーペンタトニックスケールです。
まずはこのポジションをしっかり覚えておきましょう。


こちらはポジション1を発展させたスケールポジションです。

・ギターソロでチョーキングされることが多いポジション
3弦7フレット、2弦8フレット、1弦10フレット

ペンタトニックスケール/ポジション2


続いて、5弦12フレットから始まるAマイナーペンタトニックスケールです。


こちらはポジション2を発展させたスケールポジションです。

・ギターソロでチョーキングされることが多いポジション
2弦15フレット、1弦15フレット

マイナーブルースペンタトニックスケール/番外編

さらに番外編として、Aマイナーブルースペンタトニックです。
こちらのマイナーブルースペンタトニックスケールでは、5音階のマイナーペンタトニックスケールに、ブルース特有のダークな響きもたらすブルーノートと呼ばれる♭5th(AマイナーペンタトニックではE♭)を加えたスケールになります。

ジャズ、R&B、ファンク、ロックまで、ブルースから発展した現代のポピュラー音楽の支柱と言うべきスケールでもあります。

ペンタトニックのギターソロ

それでは、実際にヒット曲からペンタトニックスケールを使ったギターソロを見ていきましょう。

エリック・クラプトン「Cross Road」

こちらは世界3大ギタリストの1人、エリック・クラプトンで「クロスロード」です。
原曲は、偉大なるブルースギタリスト、ロバート・ジョンソンによるものです。

ギターソロ中のコード進行は、Aブルース進行となっております。

|A7 |D7 |A7 |    |
|D7 |     |A7 |    |
|E7 |D7 |A7 |    |
この進行の上で、クラプトンはAマイナーペンタトニックスケールとAメジャーペンタトニックスケールを巧みに織り交ぜまがらギターソロを弾いています。
・Aマイナーペンタトニック
ラ ド レ ミ ソ

・Aメジャーペンタトニック
ラ シ ド# ミ ファ# 

ジミー・ヘンドリックス「Hey Joe」

続いて、ギターの神様と言われる、ジミヘンことジミー・ヘンドリックスによる「Hey Joe」です。

ギターソロ中のコード進行はこちら

|C  G |D  A |E   |    |
|C  G |D  A |E   |    |
このコード進行の特徴は、5度先に向かってコードが進行していることです。
Cコードのルートのドの5度先のソへ、Gコードのルートのソの5度先のレへ、のようにEコードまで5度進行で進んでいきます。
ド→ソ→レ→ラ→ミ
ジミヘンがこのコード進行中に弾いたギターソロのフレーズは、Eマイナーペンタトニックを使って悲し気に弾いております。(ギターソロ終盤に、一瞬だけEメジャーペンタトニックスケールのド#、ミ、ファ#が出てくる)
・Eマイナーペンタトニック
ミ ソ ラ シ レ

ノエル・ギャラガー(Oasis)「Don’t Look Back In Anger」

続いて、イギリスの裏国歌と呼ばれる、Oasisによる「Don’t Look Back In Anger」です。

ギターソロ中のコード進行は

|F  Fm|C    |F  Fm|C    |
|F  Fm|C    |G    |G#dim|
|Am G |F    |G    |    |
ギターボーカルを担当のノエル・ギャラガーは、この進行でのギターソロはCメジャーペンタトニックを使って弾いております。
曲のキーはCメジャーなのですが、ダイアトニックコードにはない、ノンダイアトニックコードのFmコードと、G#dimコードが出てきています。
*Cメジャーダイアトニックコード

ⅠM7 CM7 T
Ⅱm7 Dm7 SDⓢ
Ⅲm7 Em7 Tⓢ
ⅣM7 FM7 SD
Ⅴ7 G7 D
Ⅵm7 Am7 Tⓢ
Ⅶm7♭5 Bm7♭5 Dⓢ

*ⓢ・・・代理
*T・・・トニック(安定)
*SD・・・サブドミナント(少し不安定)
*D・・・ドミナント(不安定)

まずFmコードは、Cメジャーと同主調のCmダイアトニックコードからの借用コードになり、サブドミナントマイナーコードです。

G#dimコードは、次のAmコードへ行くためのドミナントコードで、AハーモニックマイナーダイアトニックコードのⅦdimコードです。

・Cメジャーペンタトニック
ド レ ミ ソ ラ

おわりに

世界中には「ペンタトニックスケール+α」で構築されている、カッコイイギターソロがたくさんあります。

ぜひ皆さんもペンタトニックスケールをマスターして、レベルアップしましょう。

タイトルとURLをコピーしました