今回は、ギターの速弾きを上達するための知識と練習フレーズ集です。
以前に20代男性からこのような質問を受けました。
ギターの教則本のレベルは、本により様々ですし、著者によって薦めるピッキング1つとってもバラバラです。
取り組む方のレベルによって多くの教則本に載っているフレーズというのは、個々で独立した存在に見えてしまい、どう使えば良いか・これが弾けたからといって上達しているのか、など疑問も残ります。
一概にギターの速弾きといっても、数多くの種類があり、奏法もそれぞれです。ですが多くのポピュラーミュージックにおいて、ギターソロ中に使用される速弾きフレーズは解釈によってパターン化できます。
ここでは初めてギターの速弾きに挑戦したい方や、今まで速弾きの練習をしてきたけど上達が感じられない方を対象として、様々な速弾きフレーズをパターン化し根底から速弾きのテクニックを上げることを目標とします。
ギターの速弾きも、結局は身体能力の1つ。順を追って取り組むことで、レベルアップは誰にでも可能です。エクササイズの練習は、エレキギター、アコースティックギター、どちらで行ってもらっても大丈夫です。
ギター速弾きのための知識
はじめに、ギターの速弾きフレーズに移る前に速弾きをするために必要な知識を解説します。
ピックの種類
初めは速弾きをする上での、ギターピックの選び方についてです。
実はギターの弦をピッキングすることによって、2つの音が出ています。
それが”実音“と”打突音“です。
実音は対象の弦で鳴らした音程の音ですが、打突音というのはハンマリングやプリング奏法では出ないピッキング特有のサウンドです。
厚いピックを使用することによって、打突音は大きくコントロールすることができ、反対に薄いピックでは打突音が不明瞭になりやすい傾向があります。
不明瞭になりやすいということは、ハンマリングやプリング奏法と、ピッキングニュアンスの差が出にくいということになります。
では厚いピックを使用したほうが良いのかと言いますと、ギター初心者の方にはおすすめではありません。
熟練したギタリストなら、自身の身体運動によって、打突音の大きさやピッキングニュアンスをコントロールできますで問題ありません。
つまり、厚いピックを使用することで強弱のニュアンスの差がつけやすいということです。
ですがギター初心者が厚めのピックを使用して練習することによって、力任せな間違ったフォームを身に着ける恐れがあります。
厚めのピックを使用することによって、弦をピッキングする時の力の逃がし方が初心者の方にはまだ身についていない可能性もあります。
とくに速弾きの場合においては、何度も連続でピッキングをする場面も多数出てきます。
ですので初めは薄す目のピックを使用し、ゆっくりのテンポ設定で練習を開始し、フォームの改善やリズムの安定さを習得していきましょう。
しかしどんどんテンポが速くなるにつれて、薄いピックでは弦をピッキングした時に簡単に曲がってしまうのでタイムロスを感じてしまう現象も起こりうるでしょう。
具体的に数値を提案しますと、テンポ100~120で16分音符フレーズを弾けるようなったら、1度ピックを見直す工程に入って良いと思います。
速弾きが得意とされるギタリストの中には、使用しているピックの厚さは様々で、ポール・ギルバード氏は0.06mmの薄いピックをしようしていると公表しており、一方でイングウェイ氏は1.5~2.0mmの厚いピックを使用しているそうです。
ギター初心者の方や初めて速弾きに挑戦する方は、0.6mmから0.75mm程度のピックから始めてみてはどうでしょうか。
さらにピッキングニュアンスの強弱をつけたくなったり、タイムロスを感じるようなことがあれば、0.8mmから1.0mmのピックに持ち替えても良いかもしれません。
ピックの形状によっても、サウンドや演奏に影響が出てきます。
先の尖ったピックでは、アタック感が強くトレブル(高音)が効いたサウンドの傾向があり、一方で、先が丸みを帯びたピックでは、ピッキングした時の接地面も大きい分、先の尖ったピックに比べ、トレブルの下がった丸みのあるサウンドとなります。
速弾きギタリストと言われる方々が使用している多くのピックは、先の尖ったピックです。
ピックの形状は、ティアドロップ型、ジャズ型と言われるピックが好まれます。
個々によってレベルの違いや身体の違いもあるので正解はありませんが、自分自身で色々と試してみてください。
エレキギター弦の太さ
弦の太さも演奏やサウンドに影響します。多くのレギュラー標準エレキギターでは、10/46と表記される太さの弦がセットされています。
弦が太いほうが音も大きくなり、さらにサウンドの明瞭感が増しますが、ピッキングの負担も大きくなります。
はじめて速弾きに挑戦される方では、弦の太さにおいて08/38、または09/42モデルを選ぶことをおすすめします。
個人的には、弦が錆びにくいようコーディングされている弦では、運指においてストレスが少ないです。
エリクサー弦は世界で1番売れているコーディング弦ですので、試したことのない方は1度使ってみることをおすすめします。
エレキギター本体/弦高の高さ
続いてはエレキギターの弦高の高さについてです。
もちろん弦高が低いほうが押さえやすく、速弾きがしやすいです。
弦高を低めセットする時は、6弦12フレットの計測で1.5mm~2mm、1弦12フレットの計測で1mm~1.5mm程度にセットするのが良いでしょう。
ですが低くセットした場合には、弦とフレットの接触によるビビりが生じない高さにセットしてください。
一方で、弦高が高いことによるメリットもあります。
弦高が高い分、張力が増すのでサウンドが明瞭になり、俗に言う”音抜けしやすい”サウンドになります。
また弦高が高い分、音を切りやすいのでカッティングプレイがしやすいと感じるプレイヤーもいます。
エレキギター指板のR
ギターのネックの形には、C型、U型やV型などと言われるように、様々な形状があるのは皆さん知っておられると思います。
例えばGibsonのレスポールは、Traditionalモデルではネックが太く、Standardモデルではネックが薄く作られています。
一方で、ギターを始めたばかりの方ですと知らないことも多いのですが、ギターの指板の表面にも丸みがあり、ギターのモデルによって指板の平さも変わってきます。
この丸みのことを”アール“と言って、ギターのスペック情報には”R“と”数値”によって示されています。(RはRadiusの頭文字)
Rの数値が大きければ大きいほど平に近づいていき、Rが小さいほど丸みが強いということです。
速弾きをする上で、Rが大きく平らに近いほうがフィンがリングがしやすいと言われており、弦高の下げ過ぎにより、1弦または2弦をチョーキングをした時の、弦がフレットに接触し音が切れる”音づまり”も起こりにくいです。
ですが反対に、Rが小さいほうがネックを握った時のグリップ感が増し、カッティングなどのコードプレイがしやすいと言われており、プレイヤーによりその感じ方は様々です。
Fender社のストラトキャスターでは、Rが7.25R(表記によっては184R)を採用したモデルが多かったのですが、フェンダー・アメリカンスタンダードモデルでは9.5R(240R)を採用し、さらにCompound Radius(コンパウンド・ラディアス)を採用しているモデルもあり、12フレットからRを12~14R(305R)に変えたギターも登場しています。
その他にも14Rや16R(400R)を採用しているギターブランドもありますので、楽器店などで同時に弾き比べてみてください。
すぐに体感として、違いが感じられるはずです。
エレキギター、アコースティックギター問わず、演奏中の多くはコードプレイによる伴奏ですので、あくまで手に馴染むギターを選びましょう。
右手の位置
最後に、速弾きをする上での右手のフォームについてです。よく聞く事例ですが、ギター講師から「右手はギターのブリッジに置くように固定しなさい」と教わった方もおられるかと思います。
ですがそれは間違いで、厳密に言うと右手は弾く弦によって徐々に動いているのです。
ピックを持つ右手が、6弦を弾いた時と1弦を弾いた時が同じ位置にあるというのは、運動を制限してしまっている可能性もありますし、プレイヤーにより強弱の加減コントロールもしずらく感じると思います。
まずは座って練習に取り組んでみてください。
ピックを持っていない指がピンと伸びていないか、ピックを強く持ちすぎていないか、過度な力が入っていないよう注意しましょう。
さらに、歪みが上がったギターでは、ノイズが常に出ていますので、ピックを持つ右手の手刀部分が、少し弦に触れている状態が好ましいです。
ポール・ギルバード氏の演奏動画を見て、お手本にするのもおすすめです。
1弦だけを使った速弾きエクササイズ
それではこれよりギター速弾きエクササイズを始めていきます。
あくまで速弾きの基礎力をつける練習フレーズ集ですので、ギター初心者の方や速弾きにはじめて挑戦する方も、臆せずチャレンジしてみてください。
使用しているフレーズは、全てCメジャースケール(ドレミファソラシ)です。
ギターのサウンドは、歪み系にセッティングしましょう。
練習フレーズ集は、16分音符でテンポ120、6連符でテンポ100を、まずは目指してください。
余裕が出てきた方は、16分音符でテンポ140、6連符でテンポ120を目指しましょう。
初めからフレーズを速く弾こうとしなくて大丈夫です。テンポ60以下からで良いので、ゆっくり初めてみてください。
お手元のスマートフォンで、無料メトロノームアプリのダウンロードをしておきましょう。
速弾きフレーズ・パターン1
まず初めはこちらの速弾きフレーズです。(2拍で1かたまりのパターン)
1弦5フレットから17フレットに上昇する、1弦だけを使用したフレーズになります。
ピッキングパターンは、出だしの16分音符の1音目はダウン、2音はアップピッキングの、ダウンアップを交互に繰り返すオルタネイトピッキングです。
ギターtab譜の上に表示している角ばった山なりの記号がダウンピッキング、V字の記号がアップピッキングの指示表記になります。
1弦5フレットを左手人差し指、7フレットを薬指、8フレットを小指で押さえます。
このように5フレット、7フレット、8フレットのような、3音の内、ブリッジ側に対象のフレットが2音隣同士で並んでいる位置関係の場合は、左手指使いは人指し指、薬指、小指を推奨します。(またはプレイヤーにより、人差し指、中指、薬指の方もいる)
一方で1弦7フレット、8フレット、10フレットのような、3音の内、ヘッド側に対象フレットが2音隣同士で並んでいる位置関係では、左手人差し指、中指、小指を使用し、1弦8フレット、10フレット、12フレットのような、1フレットずつ飛ばしの位置関係では、左手人差し指、中指、小指で押さえます。
この左手指使いはこの先もずっと使えますので、ぜひ覚えておきましょう。
最初は1フレット飛ばしで弦を押さえるのが難しいかもしれませんが、徐々に指のストレッチが伸びてきますので難なく押さえれるようになるはずです。
パターン1のフレーズでは、小指のスライドを使用しながら、正確にポジションを捉えることがポイントです。
小指でスライドをするのが難しい方は、左手指使いを変えて薬指でスライドしても良いです。
そうなると、使用する指使いが、人差し指、中指、薬指になります。
速弾きフレーズ・パターン2
続いてパターン2の速弾きフレーズは、パターン1のフレーズの下降型のエクササイズになります。
ギターのヘッド側に、戻るようにスライドします。
この時も、戻りすぎることなく、正確にポジションを捉えましょう。
速弾きフレーズ・パターン3
パターン3の速弾きフレーズでは、左手薬指と小指だけを、それぞれ独立して動くようにする運動神経を鍛えることが目的です。
リズムがズレないように、小指とピッキングのタイミングを注意しましょう。
速弾きフレーズ・パターン4
続いてパターン4の速弾きフレーズは、パターン3のフレーズの下降型のエクササイズになります。
パターン3同様に、フレットをギターヘッド側に戻りながら動く運指に慣れないかもしれませんが、押さえている指をヘッド側に素早く移動させ、押し弦するのがポイントです。
速弾きフレーズ・パターン5
続いてさっそく1弦だけを使用した、プリング奏法が交わる6連符の速弾きフレーズになります。
ギター初心者の方の中には、6連符と聞くと難しいと思う方もおられると思いますが、いきなり弾こうとする必要はありません。
まずはカッティングを身につける過程と同じく、6連符を声に出してみましょう。
メトロノームが4分音符を刻みながら「ピッ、ピッ、ピッ、ピッ」と鳴っている中で、”ピッ”から”ピッ”が鳴るまでの間に、均等に6回「タカ、タカ、タカ」と口ずさむことから始めてみてください。
このフレーズでは、最初の2音の内、初めの1音がダウンでピッキング、2音目がプリング奏法によって発せられるサウンドです。
ここではプリング奏法においても、リズムをキープさせることがポイントです。
速弾きフレーズ・パターン6
パターン6の速弾きフレーズは、パターン5の下降型となります。
パターン5同様に、こちらのエクササイズでは、2拍ごとのフレーズのかたまりが最高音から始まるのため、最高音を押さえる小指の位置を、正確にとらえることがポイントです。
2本の弦を使った速弾きエクササイズ
次のエクササイズでは1本の弦だけではなく、2本の弦を使用した速弾きフレーズに取り組んでいきます。
1本の弦だけではなく2本の弦を使用するため、弦を移動する時にノイズ音が鳴らないようにすることがポイントです。
速弾きフレーズ・パターン7
パターン7の速弾きフレーズは、2弦がスタートとなる速弾きフレーズです。
2拍ごとのかたまりのパターンが終わったら、すぐさま次の2弦から始まるフレットに運指をするのがポイントです。
そのためにも、次のパターンのかたまりの始まりとなるフレットを把握しておくことが大切です。
速弾きフレーズ・パターン8
パターン8の速弾きフレーズは、パターン7の下降型になります。
こちらもギターのヘッド側に進むフレーズですので、音程が下がりながら動く運指に対して素早く次の指を動くことがポイントです。
速弾きフレーズ・パターン9
パターン9の速弾きフレーズでは、2本の弦を使用した、プリング奏法を使用したフレーズです。
プリングが入るとリズムがズレるという方は、プリング中もアップピッキングの”空振り”を入れることでリズムが取りやすくなります。
2小節目の2拍目から始まるフレーズでは、左手指使いは2種類のい選択があります。
2弦12フレットを薬指、1弦10フレットを人差し指、1弦13フレットを小指、または2弦12フレットを中指、1弦10フレットを人差し指、1弦13フレットを薬指、こちらはどちらを選択しても良いので、運指がやりやすい方を選択してください。
速弾きフレーズ・パターン10
パターン10の速弾きフレーズは、パターン9の下降型になります。
こちらもヘッド側に戻りながらのフレーズになりますので、次の2弦から始まるポジションを把握しながらピッキングしましょう。
速弾きフレーズ・パターン11
パターン11の速弾きフレーズでは、ハンマリング奏法を多用するフレーズになり、1拍につきピッキングは2回です。
素早く指をたたきつけるようにハンマリングします。
2弦5フレットと、2弦6フレットから始まる箇所では、2弦で使用する左手指使いと、1弦で使用する指使いが違いますので、2弦での指使いにツラれないように注意しましょう。
2弦をダウンピッキングし、1弦をアップピッキングで捉えるような、弦の外側をピッキングすることを”アウトサイドピッキング“と呼びます。
アウトサイドピッキングは速弾きに適したピッキングです。
速弾きフレーズ・パターン12
パターン12の速弾きフレーズはパターン11の下降型になりますが、1弦からスタートになります。
ハンマリング奏法ではなくプリングを使用しますので、小指でのプリングにおいてしっかりと音を出しましょう。
パターン11とは対照的に、パターン12では弦の内側でピッキングすることになります。
このようなピッキングを”インサイドピッキング“と呼びます。
インサイドピッキングを鍛えることによって、ピッキング動作でリズムが取りやすくなるので、ぜひ身に着けておきましょう。
速弾きフレーズ・パターン13
パターン13の速弾きフレーズでは、ハンマリングとプリング奏法を組み合わせたフレーズになります。
2弦でハンマリングをしたら、すぐさま1弦の次のポジションに運指することがポイントです。
速弾きフレーズ・パターン14
パターン14の速弾きフレーズは、パターン13の下降フレーズになります。
こちらも2弦を押さえる左手人差し指を、素早く運指することがポイントです。
もしつまずく箇所がある場合は、そのポジションだけを徹底的に練習するのも良いでしょう。
3本の弦を使った速弾きエクササイズ
続いて3本の弦をした速弾きエクササイズです。
使用する弦は1弦から3弦まで使いますので、ネックを支える左手親指のポジションも適切な位置に移動させながらプレイしましょう。
速弾きフレーズ・パターン15
パターン15の速弾きフレーズでは、1小節で1かたまりになります。
メジャースケールをたどっていき、最後の2音だけ1音飛ばしで進みます。
速く弾こうとする前に、ポジションを覚えてしまうと良いです。
速弾きフレーズ・パターン16
パターン16の速弾きフレーズは、パターン15の下降型となります。
始まりは3弦スタートになり、最後の2音では1音飛ばさずにスケールをなぞっていき、ポジション移動の時には、左手人差し指で大きくスライドしながら移っていきます。
3弦のチョーキングを交えたギター速弾きフレーズ・パターン17
パターン17の速弾きフレーズは、3弦のチョーキングから始まるフレーズです。
チョーキングによってリズムが取りにくいと感じる方は、空振りピッキングを入れながら、さらに「ター、タカ、タカ」と1小節ごと口ずさみながら弾いてみてください。
5本の弦を使った速弾きエクササイズ
続いて5弦から1弦までを使用した速弾きフレーズです。
こちらもCメジャースケールを使用して、構成されています。
こちらもポジションの移動が大きくなってきますので、ネックを支える左手親指の位置も意識することを忘れないでください。
速弾きフレーズ・パターン18
まず初めは、5弦3フレットのドから始まる速弾きフレーズです。
こちらはメジャースケールポジション2の運指にあたります。
とくに変わった運指はなく、スケールをなぞっていくようなフレーズです。
1本の弦につき3音を、16分音符で上昇していき、1弦8フレットのドから下降していきます。
なるべく早い段階から、メジャースケールのポジションを把握しておくことで、後々の速弾きのパターン理解にもつながっています。
速弾きフレーズ・パターン19
こちらのパターン19の速弾きフレーズは、メジャースケールを4音進むごとに、初めの音より1音進んだポジションから開始するというフレーズです。
注意する点は、2弦の5フレットを押さえる箇所です。
ここは左手人差し指を寝かせながら押さえ、次の3弦5フレットを弾きやすい運指をとります。
このように、2本の弦を指の関節を使ってカクッと動かす運指を”ジョイント“と呼びます。
こちらのフレーズはテンポの速いロックなどでは、随所に取り入れられているフレーズでもありますので、ぜひ覚えておいてください。
速弾きフレーズ・パターン20
パターン20の速弾きフレーズは、パターン19の下降型になります。
パターン19ではアウトサイドピッキングの動作でしたが、逆に、パターン20ではインサイドピッキングになります。
ピッキング時に、音の発音に意識して弾きましょう。
慣れてきましたらパターン17も含め、ハンマリングとプリング奏法を含めて弾いてみてください。
速弾きフレーズ・パターン21
パターン21の速弾きフレーズでは、途中に逆行しながら進んでいくフレーズです。
注意する点は、2弦5フレットを切り替え地点として押さえる時、左手中指で押さえます。
速弾きフレーズ・パターン22
パターン22の速弾きフレーズは、パターン21の下降型です。
慣れてきましたらパターン21も含め、ハンマリングとプリング奏法を交えながら弾いてみてください。
速弾きフレーズ(6弦)・パターン23
パターン21ではハンマリングを多用した6連符フレーズです。
こちらは6弦からスタートになります。
6弦から1弦まで全ての弦を使用しますので、正確にポジションを捉えてハンマリングする必要があります。
そのために、ネックを支える左手親指の位置も注意しながら弾きましょう。
速弾きフレーズ(6弦)・パターン24
パターン22の速弾きフレーズは、パターン21の下降型になり、プリングを多用したフレーズです。
こちも6弦まで使用した速弾きフレーズですので、次に移動する弦のポジションを意識しながら弾いてください。
おわりに
ここまでギターの速弾きに必要な知識、様々な速弾きパターンのフレーズ集を見てきました。
ギターの速弾きは、限られた方たちだけが習得できる、特別なスキルということは決してありません。
すぐに身につくテクニックではありませんが、日々の特訓によって着々と進歩するギターテクニックの1つです。
ピッキングパターンも、表記の方法が正解ということはありませんので、インサイドからアウトサイドピッキングに変えても問題ありません。
はじめはリズムを取りやすくするために、表記のピッキングパターンを推奨します。
また、次に弾く弦に向かってピッキング動作を合わせる手法を”エコノミーピッキング“と呼びます。
初めの内はフォームの安定していませんので、ケガのリスク回避のため、速弾きのトレーニングに費やす時間は多くとも1時間までにしておきましょう。